道詩人協会賞に森さん 東胆振で14年ぶり4人目、第3詩集「かえしうた」

詩集「かえしうた」を手に受賞を喜ぶ森さん

 苫小牧市花園町3の北海道詩人協会会員、森れいさん(69)の第3詩集「かえしうた」(緑鯨社)が第58回北海道詩人協会賞に選ばれた。森さんは「大切な生業(なりわい)や縁(えにし)についてつづった詩集に賞をいただけたことは幸せ。感謝に堪えない」と話す。東胆振での受賞は斉藤征義さん(1999年、穂別町〈現むかわ町〉)、尾形俊雄さん(2002年、苫小牧市)、横関丈志さん(07年、同)以来14年ぶり4人目。

 詩集は、17年の春から20年の秋までに書きためた作品の中から27編を収録。3部構成で、旅をしたりジュエリーデザイナーとして活動したりする日々、人生の中で出会った大切な存在についてつづった。

 北海道教育大教授で、詩人の若宮明彦さんを選考委員長とした5人が、20年に道内在住の詩人が刊行した詩集13冊を今春、審査した。

 第1次選考で森さんの詩集ほか、赤井邦子さんの「朱夏、運河のほとりで」(櫻魔社)、村田譲さんの「本日のヘクトパスカル」(竹林館)の3冊に候補を絞り、3月20日の第2次選考(オンライン審議)の結果、全員一致で森さんの詩集に決まった。

 若宮さんは講評で「自己の内部世界を深く見詰めた内省の詩集。硬質な詩語と明晰なイメージが絶妙に融合した魅惑的な作品」と高く評価した。

 森さんは「タイトルには人生の中で出会ったさまざまな人や物への返礼の思いを込めた」と受賞を喜ぶ。

 一方で、詩の朗読活動をライフワークにしている森さんは「自分の声を通して言葉を伝えられないのはつらい」と胸の内を明かし、親しい音楽、演劇関係者らについても「同じ思いでいるだろうことを思うと切なく、もどかしさを覚える」と話す。

 23日に札幌市内で授賞式が予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止となった。

 森さんは1951年東京生まれ。日本現代詩人会会員、小樽詩話会などにも所属している。

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