内山節さん(哲学者)の講演録再刊、自然と人の関わり「道しるべに」

内山節さん(哲学者)の講演録再刊、自然と人の関わり「道しるべに」
再刊された講演録をPRする山田さん

 紙の街の小さな新聞社ひらく(苫小牧市)は、哲学者内山節(たかし)さん(71)が1993年に市内で行った講演の内容をまとめた「森と川の哲学 内山節講演録」を発行した。当時、講演を主催した苫小牧自然保護協会が発行した冊子を、内山さんらの了承を得て四半世紀ぶりに再刊した。

 内山さんは、東京都世田谷区出身。70年代以降、渓流釣りなどで縁があった群馬県上野村の山里で毎年3カ月ほど晴耕雨読の日々を重ねている。講演は93年11月11日、同協会と北海道大学苫小牧演習林(現北海道大学苫小牧研究林)が主催し、市民会館で開かれた。

 講演で内山さんは自然保護について、自然という固有の価値を守るという視点のみで議論するのではなく、自然と人間それぞれの「関係」の中で捉えていくことが大切―と強調。自然も人間の暮らしも無事である関係が、地域の風土や技術、文化にまでなっていくときに「自然は間違いなく守られていくだろう」と説いた。

 当時、市内の自然保護関係者は千歳川放水路計画に代表される大規模な公共事業が地域の自然環境を大きく変えてしまうのではないか―との懸念から、自然と人がこれからどのように関わっていくべきかを模索していた。

 「ひらく」の山田香織代表(38)は、新型コロナウイルスの世界的流行が続く中で「内山さんの言葉は今も示唆に富み、現代社会の道しるべになるのではないか」と話す。

 A5判、64ページ。800円(税込み)。250部を印刷。手打ち蕎麦つなしま(見山町)、ブックカフェ豆太(沼ノ端中央)、斉藤世界館(王子町)で扱っているほか、郵送での申し込み、ひらくのホームページからクレジットカード決済による電子版(PDF形式)のダウンロード販売にも対応する。

 郵送の場合は、本の代金800円に郵送費110円を加えた910円分の切手と住所、氏名、連絡先記載の封筒を同封。郵便番号053―0803、苫小牧市矢代町3の2の14「新聞ひらく」まで。封筒表面には「森と川の哲学購入希望」と明記する。

 問い合わせは、ひらくの山田さん 携帯電話090(2092)1458。

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