地元農家が田植え代行 オーナーの体験会中止で 厚真

地元農家が田植え代行 オーナーの体験会中止で 厚真
オーナーの代わりに田んぼに手植えする地元農家=厚真町観光協会提供

 厚真町観光協会が主催する「田んぼのオーナー事業」の田植えの代行がこのほど、町内幌内の高橋農園で行われた。新型コロナウイルス感染拡大による国の緊急事態宣言発令により23日に予定していた「田植え体験会」が中止となったため、田んぼを提供する同農園で作業。オーナーの思いを受け、苗を一つ一つ丁寧に植えていった。

 田んぼのオーナー事業は、同協会と地元の稲作農家が連携して行い、農家のアドバイスを受けながら、田植えから米の収穫までオーナーに体験してもらうイベント。今年は道内外から67区画の申し込みを受けている。

 代行では、農家たちが長靴姿で田んぼに入り、手分けして1時間ほど手植え。その後、農機を使って一帯に苗を植えていった。稲の生育状況などは同協会で運用するSNS(インターネット交流サイト)を使って随時更新して伝えていくが、「ご自身の目で確認したい方は、いつ見に来ていただいてもいい」としている。

 秋の収穫期に合わせて行う「稲刈り体験」は、例年10月初旬に予定しているが、今年は今後の状況を見て判断する。同協会の原祐二事務局長は「昨年同様に、稲刈りは何とか開催できれば」と話した。

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