高齢者施設でクラスター 緊急事態 ― 現地支援対策本部を設置 9人感染、1人死亡 新型コロナ むかわ

高齢者施設でクラスター 緊急事態 ― 現地支援対策本部を設置 9人感染、1人死亡 新型コロナ むかわ

 むかわ町は26日、穂別地区の高齢者施設で入所者と職員合わせ計9人が新型コロナウイルスに感染し、クラスター(感染者集団)に認定されたことを明らかにした。町内におけるクラスターの発生は初めてで、同時にこのうち1人が亡くなったことも公表。町はこの非常事態を「緊急事態」と位置づけ、北海道を通じて現地支援対策本部を設置し、感染予防対策を強化する。

 町や施設によると、18日に入所者2人の陽性を確認。その後、職員と入所者を合わせた約120人にPCR検査を行ったところ、2人の感染が判明した。その後、26日までに職員も含め、さらに5人の陽性が判明したという。

 この事態を受け、竹中喜之町長は「施設でも昨年からこれまでの間、感染予防に徹底して取り組んでいるが、最近のウイルス感染拡大状況において、感染経路不明者が多いということは、知らないうちに感染してしまっている状況が町内にも広がってきたと言える」と危機感をあらわに。町として「より入所者の命と健康、暮らしに寄り添って、守っていきたい」との考えを示した。

 また、竹中町長は26日付の防災無線を通じて「どうかお一人お一人がこれまで以上に感染予防に取り組み、自分を、家族をそしてお互いを守ってください。町民の皆さんの中には、不安なお気持ちもあろうかと思いますが、国や道、町が発信する情報に基づき、落ち着いて行動していただき、感染者やご家族、施設に対する不当な差別や偏見、誹謗(ひぼう)中傷などを、決して行わないよう、ご配慮をよろしくお願いします」とメッセージを出している。

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