山菜採りの遭難相次ぐ 苫署管内で4月以降すでに4件、「慣れ過信しないで」

山菜採りの遭難相次ぐ 苫署管内で4月以降すでに4件、「慣れ過信しないで」

 山菜採りシーズンが本格化し、苫小牧署管内(東胆振1市4町)では4月1日から5月26日にかけて、4件の山岳遭難事故が相次いだ。このうち3件が山菜採り目的の入山。いずれも無事に発見されたが、過去には命を落とす事故も発生しており、同署の能戸亨副署長は「通い慣れた山林で自分は遭難しないという過信が危ない。備えを怠ることなく、携帯電話の電波が届く範囲で楽しんで」と呼び掛ける。

 同署管内の遭難事故は2016年4件、17年5件、18年9件、19年2件、20年4件と毎年発生している。遭難の多くは65歳以上の高齢者で19、20年の計6件はいずれも70代だった。

 高齢者は未舗装の林道や岩場で足をくじくなど不意の負傷や急病、疲労が命取りになりかねないため、同署は「入山する前に、自身の健康管理や備えのチェックを」と訴える。ギョウジャニンニクやウドなど人気の山菜は沢伝いの斜面に生えていることが多く、足を滑らせて滑落する危険性もある。

 事故防止のポイントとしては▽家族や友人らに行き先・帰宅予定時間、駐車場所を知らせる▽当日の天気予報を確認し天候の急変が予想される場合は入山しない▽自分の体力、体調に合った行動を心掛け、無理はしない▽蛍光カラーなど目立つ色の服装をする▽早めの下山を心掛ける▽登山計画書を作成し、登山届ポストに投函―などが挙げられる。

 今月は19日に苫小牧市内とみられる山中で仲間とはぐれた男性から通報があったが、自力で下山し事なきを得た。23日には市内在住の80代男性が白老町の山中で遭難。26日にも市内在住の60代女性が同町の山中で一時行方不明となり、警察官や地元の消防隊員ら約20人が出動し、道警ヘリも捜索に加わる騒ぎとなった。

 遭難が分かるのは「約束した時間に帰ってこない」と家族が心配して通報するケースがほとんど。同署は「家族には誰とどこに行き、いつまでに帰宅する―などの連絡を小まめにしてほしい」と強調。クマ出没の時期とも重なることから、「音が鳴るものを携帯するなどクマ対策も忘れずに」と呼び掛ける。

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