えりも町のえりも漁協ウニ種苗センターで、飼育中のエゾバフンウニの種苗放流時期が近づいている。屋外に並べられた長さ9メートル、幅1・5メートル、深さ60センチの大きさの水槽32基には、昨年6月に受精させた約400万粒の稚ウニが順調に生育し、殻長が7~10ミリに達している。
エゾバフンウニはコンブなどの海藻を餌とし、3~4年で殻長6センチ、体重100グラムほどに成長し、漁獲対象になる。
稚ウニの放流は、9月上旬まで生育状態を確認しながら、様似町冬島から町内目黒までのえりも漁協海域、さらに一部は管外の浅海に放流する。
同種苗センターの川村晴之介指導部係長は「種ウニは漁協ウニ部会から提供を受けている。えりものウニの知名度は道内でも抜群なので、種苗生産にやりがいを感じている」と話していた。

















