白老町消防本部の元消防長中村諭さん(64)=同町石山=が第36回危険業務従事者叙勲(瑞宝双光章)を受章し、5月31日に町役場で伝達された。
中村さんは1975年4月に町消防本部入りし、消防士として活躍。2008年に消防署長、14年に消防長に就き、17年3月に定年退職した。42年にわたり地域住民の安全を守り、消防行政の発展に尽力した功績が高く評価され、叙勲の受章につながった。
伝達式で戸田安彦町長から勲記と勲章を受け取った中村さんは「身に余る光栄であり、ひとえに消防時代の同僚、先輩、消防団員の方々のおかげ」と感謝した。火災、水害などさまざま災害や事故現場と向き合い、身の危険を顧みずに人命救助にも当たった現役時代を振り返り、「有珠山噴火の現場で住民の安全確保に携わったり、東日本大震災の被災地へ消防職員の派遣調整を行ったりと、広域応援の仕事に関わったことも思い出に残っている」と述べた。
現在、町商工会の事務局長を務める中村さんは「叙勲の栄誉に恥じないよう今後も地域のために頑張りたい」と意欲を見せた。

















