日中の最高気温が20度を超える日も増え、休日に焼き肉パーティーを楽しむ家族だんらんの姿が目に付く。新型コロナウイルスで自粛や行動変容を求められ、窮屈な生活から逃れたいとの思いから焼き肉パーティーに限らず、キャンプや軽登山、サイクリング、釣りなどアウトドアが昨年以上に盛り上がることが予想される。
コロナ下でもさまざまな楽しみ方がある。家庭園芸もその一つだ。わが家は昨年、たまたま庭にミニトマトの苗を植えて思わぬ実利を得た。「それなら」と欲も出てきて、今年はレタスに小松菜、バジルなど多様な野菜栽培に挑戦中だ。
栽培にはいろいろな発見がある。ミニトマトの実なりは上から下まで同一方向。主軸から出てきた脇芽を利用して2本仕立て、3本仕立てにすれば収量アップが可能。摘み取った長めの脇芽を水に浸しておくだけで新たな根が出て、株数を増やすことができる。イチゴは実の成る時期の違いで2種類があり、実の付き方にも一定の法則がある。栽培農家には常識なことも素人には新鮮な発見だ。
庭がなくてもペットボトルを利用した水耕栽培で簡単に野菜を育てることができる。今なら早くて種まきから4、5日で芽が出て、葉っぱを広げ始める。そんな植物の生命力の強さを間近で感じられる。少し早いが子どもの夏休みの課題にもうってつけだ。失敗しても学ぶものは多い。うっとうしいコロナ下、生活を大いに楽しみたい。(教)









