オンライン

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 新型コロナウイルスと向き合ってから1年半になる。日本語としては違和感のある「自粛の要請」もすっかり定着。緊急事態宣言の延長で、さらに我慢の日々が続く。

 コロナ禍で生活のリズムが大きく変わった人も多いと思うが、ビジネスの世界でも劇的に変わったのが会議の在り方だ。社内も「密」を避けることは優先されるが、基本は顔を付き合わせての会議だ。それが社外や遠方まで出掛けていた打ち合わせは、そのほとんどが「オンライン」になった。

 スマートフォンの普及で一対一のテレビ電話は浸透しているが、複数人で同じ画面を通じて会話できるのがオンラインの特徴だろう。東京や道内所在の新聞社との打ち合わせを何度かオンラインで経験した。

 確かに便利。話したい時にだけポチッとボタンを押せば良いし、独り言も相手には聞こえない。電波が悪くなると強制退場というご愛嬌(あいきょう)もあるが、会議の目的を果たすのに何ら問題はない。

 オンラインは学校の授業でも活用され、大手企業ではテレワークが進む。出社する社員が少なくなり、本社社屋を売却する企業さえある。コロナの終息後も、このオンラインは続くのか。休憩中の雑談などで懇親を深める対面式の会議はもう時代遅れ? そんな指摘も分かるが画面を通じての会話では、なかなか顔を覚えられない。パソコンでのコミュニケーション。便利と裏腹に何とも味気ない。(昭)

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