道アイヌ協会の総会後、日本テレビの小杉善信社長が報道陣の取材に応じ、今回の問題について改めて説明した。
―番組で差別的な言葉が使われた原因は
「やはり無知だったということ。番組チェックの問題もあるが、この言葉をアイヌ民族の方々が聞いた時にどう思うのか―という想像力を働かせて避けるべきだった。しかし、これは個人の責任でなく、放送責任はすべて日本テレビにある」
―再発防止にどう取り組むか
「番組チェック体制の強化をはじめ、広く人権問題を学ぶ社員研修を継続していきたい。5月26日には全社員を対象に、北海道大学の研究者を講師にアイヌ民族について学ぶリモート研修も実施した。文化と歴史を単に知識として伝えるのでなく、放送する側の私たちが学び、正しく理解することが大切と思う」
―日テレは過去にもアイヌ民族への不適切表現があった。今回の問題をどう受け止めるか
「過去(1990年代)にも番組で同じような事例があり、社として関係者に謝罪し、社員研修も行った。しかし、時間がたつとスタッフも入れ替わり、今回の問題が起きてしまった。対策を途切れることなく行う必要性を痛感している」

















