東京競馬場で6日行われたGI安田記念を制したダノンキングリー。生産した浦河町杵臼の三嶋牧場(三嶋昌春代表)はGI初制覇の喜びに沸いた。7度目のG1出場で悲願の優勝を果たした。
同牧場は戦前から馬を生産してきた老舗の牧場で1960年に法人化。現在は約40人の牧場スタッフが約100頭の繁殖牝馬を繋(けい)養している大規模牧場だが、これまでGI勝利には縁がなかった。
ダノンキングリーを担当していた玉置善隆さん(37)は「テレビで応援していたが感動し、少し泣きそうになった」という。「小さい頃から見事なバランスだった」と振り返る。「G1優勝は長年の夢で、これまでの努力が花咲いた」とベテランスタッフは話す。
浦河町生産馬のGI優勝は、2019年2月のフェブラリーステークス(野深・山下恭茂牧場)以来約2年4カ月ぶりで、優勝後、自宅に池田拓町長や関係者、牧場スタッフが集まり、満面の笑みで万歳。池田町長は「うれしいとしか言えない。これをきっかけに町内生産馬のGI勝利が続いてほしい」と話した。

















