厚真町議会定例会が８日に開会し、町内の認定こども園の魅力化を進める取り組みに係る事業費を含めた２０２１年度一般会計補正予算案を原案通り可決した。町は先進的な取り組みをする法人から指導を受けるなど、先行して事業を展開する上厚真地区にある宮の森こども園の独自ホームページ（HP)を作成し、子育て世代の移住や保育士の確保につなげる考えだ。

　町は今年度、第２期子ども・子育て支援事業計画の基本目標でもある「子どもが自ら育つ力を伸ばす」の実践に向けて、沖縄県の社会福祉法人や保育環境研究家の指導を受ける事業を同園で展開。こうした園の取り組みを、新たなページを開設し、より視覚に訴える情報を発信していくことで町外からの子育て世代や保育士の移住を促す。

　ホームページは、町内の専門Ｗｅｂデザイナーに作成の委託を検討しているほか、保育環境研究家の監修を受ける予定。ホームページ・動画作成、監修委託料を合わせて３７０万円を今年度予算に盛り込んだ。

　並行して、現状の保育士不足解消を図るための資格支援事業を実施。保育士の資格取得を目指す会計年度任用職員を対象に受験、通信講座費用の一部として１人当たり最大５万円を助成する。町は現時点で４人ほどを想定し、２０万円を充てた。

　また、こども園に従事する職員定数を現行の「１８人」から「２９人」にする町職員定数条例の改正など議案１８件を可決した。