新病院、24年5月開院 町立国保病院の改築基本計画策定 介護医療院を併設 白老町

新病院、24年5月開院 町立国保病院の改築基本計画策定 介護医療院を併設 白老町
改築に向けて今年度から本格的に動きだす白老町立国保病院

 

 新病院は、今後の人口構造と医療需要を踏まえ、軽度な急性期患者と回復期患者を受け入れる医療機関として開設。建設地は現病院の北西側と南東側の敷地内で、病院と介護医療院を併設した鉄筋コンクリート造り2~3階建て、延べ床面積4100平方メートルの施設を整備する。津波災害に備え、2メートルほどかさ上げした地盤に建てるなど、浸水被害を最小限にとどめる工夫も取り入れる。

 診療科目は、75歳以上の後期高齢者の長寿命化傾向も踏まえて「内科」「整形外科(外科)」「小児科」とし、出張医による循環器内科、呼吸器内科、皮膚科の外来診療体制も整える。一般病床数は40床で、人口減少傾向などを踏まえて現行の58床より18床減らした。バリアフリー構造の病室は、4人部屋7室(28床)、個室10室(10床)、感染隔離個室2室(2床)。広域的な医療連携で回復期患者を受け入れる地域包括ケア病床を備える。リハビリテーション機能も強化し、自宅生活などへの早期復帰につなげる。他の2次医療機関や専門病院との連携を図り、安心の医療サービスを提供する。

 また、訪問診療体制を継続し、訪問看護事業者など関係機関との連携で在宅医療を支える地域包括ケアシステムを構築する。

 併設の介護老人保健施設きたこぶしは、長期療養患者の受け皿として適切な医療と介護福祉サービスを提供する介護医療院に転換する。定員は現行29人から19人へ変更する。

 建設費や医療機器購入費などを含めた総事業費は、新病院で27億1100万円、介護医療院で2億5000万円を想定。計29億6100万円の財源は起債や補助金などを充てる。事業スケジュールは21年度に設計施工一括発注方式で業者を選定。22年度にかけて基本設計と実施設計を作り、一部用地も取得。23年度に建設工事を進め、24年5月の開院を目指す。

 白老町は、町立国保病院の改築基本計画を正式に策定した。新病院は町日の出町3の現地に建築し、2024年5月の開院を目指す。診療科目は内科と整形外科、小児科で、一般病床数は40床。長期療養患者を受け入れる介護医療院を併設し、医療と介護福祉の一体的な提供を担う。

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