飛鳥Ⅱの寄港中止 関係者は落胆「状況落ち着いたら」 苫小牧港

飛鳥Ⅱの寄港中止 関係者は落胆「状況落ち着いたら」 苫小牧港
7月に苫小牧港に寄港を予定していた「飛鳥Ⅱ」

 7月に苫小牧港への寄港を予定していた大型クルーズ船「飛鳥II」(5万444トン)が、同月末まで運航を中止することが決まった。新型コロナウイルスへの対策強化のためで、2年ぶりにクルーズ船を迎える予定だった苫小牧市内の関係者は、やむ得ないとしながらも「残念だ」と肩を落としている。

 飛鳥IIを運航する郵船クルーズ(横浜市)によると、新型コロナの検査体制の強化を進めているが、出港地や寄港地の自治体などとの調整に時間がかかることから中止を決めた。

 「飛鳥II」は7月4日に横浜港を出港。同7日に苫小牧港・西港入船埠頭(ふとう)に着岸し、釧路港を経由して横浜港へ帰港する予定だった。市側は感染防止の観点から、セレモニーは行わず、人数を絞った形で歓迎の意を示そうと準備を進めていた。

 苫小牧クルーズ振興協議会(会長・岩倉博文市長)の事務局は5月下旬に船社からツアー中止の連絡を受け、会員へ伝達した。「船社側の意向もあるのでやむを得ない」という。今年度、苫小牧港への寄港を予定するクルーズ船はないが、ウィズコロナ時代に対応したクルーズポートを目指し、地域の安全・安心とスムーズなクルーズ船受け入れに配慮した体制構築を事業計画に盛り込んでいる。

 苫小牧港の活性化に取り組む女性団体、女性みなと街づくり苫小牧の大西育子代表は「すごく楽しみにしていた。残念の一言」と語る。同協議会のメンバーでもあり、乗船客に喜ばれるような歓迎の形式を考え、準備を進めていた。「状況が落ち着いたら、またクルーズ船が来るようになってほしい」と願う。

 「飛鳥II」は8月以降のクルーズ再開を目指しており、運航スケジュールの変更や中止はホームページで案内する。同社広報チームは「乗船を楽しみにされていた方にはご迷惑をお掛けします」としている。

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