白老町と町教育委員会は、7月3日から8月15日にかけて仙台藩白老元陣屋資料館で、「仙台藩ゆかりの”DATE”な工芸展~受け継がれた美意識と伝統の技~」と題した特別展を開催する。白老町と仙台市の歴史姉妹都市提携40周年を記念した事業。仙台だんす、堤人形など伝統工芸品を展示し、仙台藩由来の卓越した技を紹介する。
宮城県では、仙台藩の時代に由来を持つ工芸品の制作が職人の手で脈々と受け継がれている。国や県が指定する「伝統的工芸品」も多い。白老町と町教委は、戦国大名伊達政宗を祖とする仙台藩由来の技や美意識を広く紹介するため、特別展を企画した。
会場では、国指定の伝統的工芸品・仙台だんすや宮城伝統こけしをはじめ、仙台御筆(おふで)、仙台張子、松川だるま、堤焼、堤人形、仙台七夕飾りの吹き流しといった工芸品47点を展示し、日本が誇る伝統技術を紹介する。
また、工芸品の制作工程を記録した映像の上映や展示解説会、職人の指導による仙台だんすの金具やガラス玉の制作体験のワークショップも予定している。町は「仙台藩の時代から継承されてきた技や、伝統工芸の美しさを知ってほしい」と来場を呼び掛ける。
期間中の開催時間は午前9時半から午後4時半で、月曜休館。入館料は一般300円、小中学生150円、白老町民は無料。問い合わせは仙台藩白老元陣屋資料館 電話0144(85)2666。
白老町と仙台市は、幕末に仙台藩が蝦夷地(北海道)防衛拠点として白老に元陣屋を築いたことを縁に1981年、歴史姉妹都市を締結した。資料館を構える元陣屋跡は、「白老仙台藩陣屋跡」として国の史跡に指定されている。

















