点火セレモニーで代表ランナーの大役を務めた山道ヒビキさん(32)。聖火皿に火をともした式典の後、「コロナ禍で走れなかったランナーの思いを受け取り、つなぐ役目を果たせた」と感無量の表情を浮かべた。
平取町二風谷出身で、幼い頃からアイヌ文化に触れ、踊りや儀礼を学びながら育った。今はウポポイで舞踊グループのリーダーを担っている。セレモニーで聖火皿に火をともす際、手にしたトーチを上下させた動きは、感謝を表現するアイヌの拝礼オンカミの所作。「アイヌ文化をはじめ、日本にはいろんな文化やルーツを持つ人がいる。そうした多様性や、違いがあって当たり前という思いを伝えたかった」と話した。
新型コロナウイルスの感染拡大で中止となった聖火リレーについて「ランナーとして選ばれた人たちと一緒に走りたかった」と残念がりながらも、「私たちのさまざまな思い、願いが聖火を通じて世界に発信されれば」と力を込めた。
















