女子団体、ウトナイ初優勝 光洋勢は3部門制覇―東胆振中体連卓球

女子団体で初優勝したウトナイ=12日、市総合体育館

 第10回東胆振中学校夏季卓球競技大会は12、13両日、苫小牧市総合体育館などで男女の団体、個人シングルス計4部門が行われた。女子団体のウトナイが初優勝した他、光洋勢が3部門で頂点に立った。

 大会は東胆振中学校体育連盟、苫小牧卓球連盟などが主催した。団体は男子10校、女子5校が出場。男子は2組の予選リーグと各組上位3校による決勝トーナメントを展開。女子は総当たり戦を行った。

 個人シングルスには男子192人、女子103人がエントリーしそれぞれトーナメント戦を繰り広げた。

 男女共に団体上位4校、個人上位16人が胆振大会(7月3日、伊達市)切符を獲得。また、団体優勝校、個人上位8人が7月30日~8月1日に苫小牧市で行われる北海道大会出場を決めた。

 ◇男子

 【団体】
 決勝トーナメント
 ▽決勝 光洋3―1青翔▽3位決定戦 和光3―1明倫▽準決勝 光洋3―1和光、青翔3―1明倫▽1回戦 和光3―1啓明、明倫3―1苫小牧東
 予選リーグ
 ▽A (1)光洋4勝(2)明倫3勝1敗(3)啓明2勝2敗▽B (1)青翔4勝(2)和光3勝1敗(3)苫小牧東2勝2敗
 【個人シングルス】
 ▽決勝
金須海人(光洋)3―1石川隼丞(和光)
 ▽準決勝 金須3―0野神佑月(明倫)、石川3―0越智陸斗(光洋)

 ◇女子
 【団体】
 決勝リーグ
 ▽結果 ウトナイ3―1明倫、明倫3―2青翔、青翔3―2明野、明野3―1沼ノ端、ウトナイ3―0青翔、明野3―2明倫、青翔3―1沼ノ端、ウトナイ3―0明野、明倫3―0沼ノ端、ウトナイ3―0沼ノ端
 ▽順位 (1)ウトナイ4勝(2)青翔2勝2敗(3)明倫2勝2敗(4)明野2勝2敗=同勝敗数は規定=
 【個人シングルス】
 ▽決勝
桐木亜美(光洋)3―0近田美来(緑陵)
 ▽準決勝 桐木3―2猪股万夢(明倫)、近田3―0渡邉天望(開成)

―ウトナイ、念願の初タイトル
 女子団体のウトナイが創部3年目で念願の中体連タイトルを手にした。リーグ4戦全勝と貫禄の試合運びで胆振大会切符獲得と共に、地元苫小牧開催の道大会出場を早くも決めた。日向寺主将(3年)は「チームワーク良く戦うことができた」と胸を張った。
 3試合連続で3―0のストレート勝ちと勢いに乗った。最終戦の明倫は、5月の春季大会でフルセットまでもつれる大接戦の末に勝利した相手。「今までは気持ちで引いてしまうことが多かった」と主将は振り返ったが、今回は終始圧倒し3―1で快勝して見せた。
 チームの屋台骨を支える13人の3年生全員が入学後から本格的に競技を始めた。小学年代からの経験者を擁する他校に最初は歯が立たなかったが、「人数の多い分、競い合って上達してくれた」と青木監督が言うように地道に力を付けた。
 2年生以下に競技経験者も入り、選手層はより厚くなっている。目標の道大会優勝に向けすでに出場権は得たが、「次は胆振で1位を取りたい」と日向寺主将は気を引き締めていた。

―光洋・金須 成長を実感
 5月の春季大会に続いて男子シングルスを制した金須。新型コロナウイルスの影響で満足のいく練習が積めない中、「決勝までには万全な状態に持っていこう」と一戦ごとに実戦感覚を取り戻しながらライバルたちを寄せ付けなかった。
 小学時代から各種全国大会に出場してきた実力者。強打を武器とした攻撃的なスタイルが売りだったが、ここ数年は相手の特徴や試合の流れに合わせたプレー選択ができるようになった。「成長の過程で自然と身に付いた。今までより楽に試合ができている」と金須は言う。
 アドバイザー登録者として金須を指導する駒大苫小牧高出身の本田コーチは「ミスを誘ったり、チャンスが来るまで待てるようになった」と成長に目を細める。
 見据えるのは全道大会の頂。金須は「台上の技術など細かい部分を修正して、得意のラリー戦につなげられるようにしたい」とさらなる進化を誓った。

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