厚真町は、町内で運行している予約制の循環福祉バス「めぐるくん」の利便性の向上と運行の効率化を図るため、AI(人工知能)による配車計算システム「SAVS(サブス)」を導入し、市街地線と北部地区線で試験運行している。
めぐるくんは、予約によって指定された時間に指定された場所へ送迎するデマンド交通。予約や運行ルートは、あつまバス内にある予約受け付けセンターで管理している。
従来、運行するルートや時間はおおむね決まっていた。このため、予約時に希望した時間に希望した場所で利用できないことがあった。予約が集中した際、対応に時間がかかるという課題も生じていた。
AIシステムの導入により、利用者の希望した時間に送迎するほか、運行中に予約が入った際も、AIが効率的に対応できる最適ルートをいち早く判断し、その情報をバスの運転手にリアルタイムで伝えることで柔軟に応じることなどが可能になった。現在は市街地線と高丘、幌内、幌里など北部地区線のみの試験運行だが、10月をめどに町内全域でめぐるくんのAIシステムを利用できるように整備する考え。
試験運行を1日に開始し、町まちづくり推進課の担当者は「運行時間をフルに活用して、いろんな利用者のニーズに対応していけたら。利用者の裾野を広げたい」と話している。
めぐるくんの利用には事前の登録が必要となる。登録、問い合わせは町まちづくり推進課企画調整グループ 電話0145(27)3179。予約は、予約受け付けセンター 電話0145(29)7710で行っている。

















