2回目の夏

2回目の夏

 感染症予防で常にマスクをするようになって、じきに2回目の夏を迎える。暑い季節、少しでも心地よく着用できるよう、メーカーでは多様な商品を開発している。

 例えば、マスクの脇に引っ掛けて使う充電式の軽量小型ファン。スイッチを入れるとマスクの中に微風が流れ、涼を感じられる。マスクには、ストローを使えば身に付けたままでも飲み物が飲めるものが登場した。2枚の布をずらして重ねた構造で、ストローを口の部分の隙間から差し込むと口の中まで届き、小まめに水分補給したい時に便利だ。ほかに、生地の内側に体感温度を低く保つ冷感素材を使い、熱を逃して息苦しさを和らげてくれるものもある。

 気温の高い日にマスクを着けると、暑くて不快だ。さらに「夏の感染予防も2回目なので慣れた」という気の緩み、感染症のワクチン接種を終えた人なら「感染リスクが減った」という安心感が生まれ、今夏は昨年よりマスクを遠ざけたくなる人が増えそう。

 「全員が 感染したら もういらない」。ある漫画家の公認サイトがマスクをテーマに川柳を募集したところ、80代が寄せた作品だ。秀作だが、今の道内は緊急事態宣言解除後も、まん延防止等重点措置が適用される見通しで、安易に感染症対策を緩められる状況ではない。「もういらない 感染者消え 皆笑顔」となるよう、マスクはもちろん、手洗いにも手を抜かず、感染を確実に防ぎたい。(林)

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