２０２１年度全国高校総合体育大会バスケットボール競技大会北海道予選会最終日は２０日、旭川市内の道北アークス大雪アリーナで男女各４チームによる決勝リーグが行われた。駒大苫小牧は２勝１敗で準優勝し、７月に新潟県で開かれる全国大会の出場権を獲得した。男子の優勝は決勝リーグ全勝の白樺学園、女子は同じく全勝の札幌山の手。個人では男子ベスト５に駒大苫小牧の大山未南斗（２年）が選出された。（石井翔太）
　大会は１８日に開幕。男子３１、女子２７チームが出場し、４ブロックのトーナメント戦と各ブロックを制した男女各４チームによる決勝リーグが行われた。
　男子の上位２チームと女子の優勝チームは全国大会の切符を手にした。
　北海道高校体育連盟と道バスケットボール協会など主催。新型コロナウイルスの感染対策のため、無観客開催となった。

　【男子】
　▽決勝リーグ
駒大苫小牧８２―６２東海大札幌
駒　大　苫９４―７５恵　庭　南
白樺学園８５―８４駒　大　苫
　白樺学園８１―７０恵庭南、白樺学園９３―６７東海大札幌、恵庭南７３―６３東海大札幌
　▽順位　（１）白樺学園（２）駒大苫小牧（３）恵庭南（４）東海大札幌
　▽ベスト５　寒川敬太（白樺学園）山田哲汰（同）大山未南斗（駒大苫小牧）小鹿大和（恵庭南）久朗津広野（東海大札幌）
１９日
　▽ブロック決勝　駒大苫小牧１０２―５６帯広大谷、白樺学園９４―７９釧路北陽、恵庭南９１―７８札幌日大、東海大札幌９７―４０室蘭栄

　【女子】
　▽決勝リーグ　札幌山の手１０１―６６とわの森三愛、札幌山の手１２８―５８旭川藤星、札幌山の手１３３―７９北星学園女子、旭川藤星６６―５３とわの森三愛、北星学園女子７９―７６とわの森三愛、北星学園女子９３―８２旭川藤星
　▽順位　（１）札幌山の手（２）北星学園女子（３）旭川藤星（４）とわの森三愛
　▽ベスト５　森岡ほのか（札幌山の手）寺岡海（同）小坂理緒（北星学園女子）荒田乃愛（旭川藤星）内藤紫瑛（とわの森三愛）

１９日
　▽ブロック決勝　札幌山の手１２９―５１東海大札幌、とわの森三愛８４―４８白樺学園、旭川藤星７９―６３釧路北陽、北星学園女子７４―６１海星学院

― 一進一退の接戦　インターハイで雪辱を
　白樺学園との優勝決定戦で惜しくも敗れた駒大苫小牧。２月の新人大会で５点差で敗れていた相手に大接戦を演じた。ガード倉井主将（３年）は「新人戦よりはいい内容で戦えた。力の差は縮まってきていると実感できた」と激闘を振り返った。
　白樺学園の高い確率で決まるスリーポイントによる失点が目立った一方、駒大苫小牧はドライブを中心に堅守から素早い攻撃につなげて対抗。ベスト５に選ばれ２３得点を挙げたフォワード大山（２年）やガード村田（同）のドライブで得点を重ねた。大山は「ドライブはディフェンスを突破できるように練習してきたので、少しは生かせた」と振り返った。
　身長２０５センチのセンター、ティオウネ（２年）もゴール下で存在感を見せた。２２得点１６リバウンドのダブルダブルを達成。得点だけでなくディフェンスを引き寄せて繰り出すアシストも随所で決まった。倉井主将は「周りの選手も連係して動けた」と手応えを語った。
　試合は終始、一進一退の展開を見せたが、残り４秒で白樺学園の山田にゴール下のシュートをねじ込まれ競り負けた。田島ヘッドコーチは「イージーショットやフリースローを決め切れなかった。細かいミスをなくしてインターハイに臨みたい」と前向きに語った。

― 和光中コンビ コートで躍動～フォワード大山、ガード伊藤～ 
　駒大苫小牧のフォワード大山（２年）とガード伊藤（同）の和光中出身の２人が、コート上で躍動した。同中３年時に全国中学校体育大会に出場した盟友コンビが息の合ったプレーを披露した。
　１年時から活躍を見せていた大山の後を追うように苫小牧地区春季大会（４月）からメンバー入りを果たした伊藤。「練習でマッチアップする時は絶対に負けたくない」と伊藤はライバルへの思いを語る。
　決勝リーグの東海大札幌戦や白樺学園戦では伊藤のアシストで大山が得点する場面も。大山は「欲しいところにいいタイミングでパスをくれる頼れる相棒」と伊藤に絶大な信頼を寄せる。
　２年ぶりに２人で全国の舞台に立つ。伊藤は「インターハイでも２人の連係プレーを見せたい」と意気込みを語った。