むかわ町議会定例会が21日、開会した。新型コロナウイルス感染や濃厚接触の疑いのある自宅待機者を受け入れる宿泊療養施設の整備・運営費やクラスター(感染者集団)が発生している穂別地区の高齢者施設に従事する職員への慰労金など一連の事業(別表)を盛り込んだ2021年度一般会計補予算案を含む議案10件を原案通り可決した。
宿泊療養施設は、陽性や濃厚接触の疑いなどがある町民に対し、自宅隔離が困難な場合や同居家族への感染拡大の不安が大きい場合などに受け入れるもの。国所有の「鵡川防災拠点合宿所」(町内花園)を借りて有事に備え、家庭内感染、市中感染の防止、町民の不安解消につなげる。
慰労金は、昼夜を問わずクラスターの対応に当たる施設職員への精神的なケアなどが目的。町は支援金として人数積算で540万円を計上し、配分調整、支給は事業者に委ねる。
このほか、穂別地区で建設を進めているサテライトオフィスの周辺舗道、下水道など、町外から来た事業者が勤務するための環境整備費用として755万円を充てた。町内でのサテライトオフィス利用の可能性や意向について、首都圏や札幌圏の企業に対する調査も進め、活用の実現に向けて課題を分析・整理する。
町の今年度一般会計は、歳入歳出にそれぞれ1億147万円を追加し、総額は91億2600万円となった。

















