観光庁が宿泊、観光施設改修のための補助金を交付する「既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業」に、千歳市の支笏湖観光拠点再生計画が採択された。新型コロナウイルス収束後を見据えた新たな設備投資で、支笏湖畔の観光地としての魅力向上を目指す。市は地元の事業者らと連携し、体験型観光を充実させるなどして長期滞在型のリゾート地に再生。4年後に宿泊客28%増を目指す。
支笏湖観光拠点再生計画は市が策定を主導。ポロピナイ、モーラップ、美笛を含む支笏湖畔全域が対象で市や観光連盟、支笏湖漁協、宿泊施設、商店街など約20団体が参加する。
ホテルやキャンプ場に、1週間以上滞在しながらカヌーなどのアクティビティーを楽しむアドベンチャートラベル(AT)のモデルツアー実施、AT拠点施設「支笏湖ビレッジ」設立のための支笏湖ユースホステル解体と跡地整備などを計画。支笏湖観光センターへの、チップの活魚を展示する高さ1・5メートル、幅3メートルの大型水槽設置なども盛り込まれている。
このほか、希望する事業者を対象に観光施設を改修。改修費の半額を補助するという。概算総事業費は約3億円で、補助額は約1億4000万円。
2025年度までに宿泊者数を20年度比28%増の14万8000人、チップ関連製品の売上高を19年度比60%増の300万円とする目標を掲げる。
市は今月17日、市内支笏湖温泉で関連事業者向けの説明会を開き、計画の概要や交付申請書の作成手順などについて説明。市観光課の吉見章太郎課長は「各業態が共存できる連携を目指す。地域一体となって支笏湖観光の付加価値を高めていく」と意気込む。
豊かな自然環境に恵まれた支笏湖地区は、札幌圏や新千歳空港からのアクセスの良さから、19年の訪日外国人旅行客数が国立公園の中では、富士箱根伊豆の299万人に次ぐ国内2位(107万人)だったが昨年から続くコロナ禍で、客足が大きく落ち込んでいる。
観光庁の同事業をめぐっては、全国102地区(道内は支笏湖を含む6地区)の計画が採択済み。千歳市は5月10日に応募し、6月4日に採択された。
















