千歳ボクシングジム(川上孝幸会長)に所属する苫小牧ウトナイ中1年の岩澤侍永(12)=いわさわ・じぇい=が、第8回全日本UJボクシング東日本予選会(7月、開催地未定)男子15歳以下33キロ級に北海道代表として出場する。5月の北海道大会(札幌市)を制し、同予選会切符を獲得。本番に向け「もっと体幹を鍛えて東日本でも優勝したい」と闘志を燃やす。
北海道ボクシング連盟が主催した道大会は男女、年齢、体重別の計14階級でトーナメント戦を展開。各級優勝者に東日本予選会出場権が与えられた。男子15歳以下33キロ級は岩澤と長谷山颯冴(12)=千歳ボクシングジム=の2人が出場し、決勝戦を行った。
試合では、岩澤が序盤から積極的に攻勢に出て相手を圧倒。審判が試合続行不可能と判断するレフェリーストップコンテスト(RSC)で勝利した。「勝ててうれしい」と岩澤は喜ぶ一方、大会に向けフォーム修正などに取り組んできたが、「練習してきたことが生かし切れなかった」と反省点を口にした。
2歳から苫小牧市内の空手道場に通い、各種大会で優勝経験を持つ実力者だった。父親の勧めで6歳の時に千歳ボクシングジムへ通うようになり、「仲間と一緒に技術を高められる」と競技のとりこに。空手とボクシングの二足のわらじを履きながら研さんの日々を送っている。川上会長は「臆せず前に出て戦えるタイプ。パンチの回避能力も高い」と期待する。
見据える東日本予選会は北海道、東北、北信越、中部、関東の5ブロックの各級優勝者が出場してトーナメント戦を繰り広げるハイレベルな舞台。優勝者には全日本UJ王座決定戦(8月、和歌山県)への出場権が与えられる。岩澤は「日々の練習から頑張りたい」と意欲たっぷり。川上会長は「終盤まで体力を維持できるようにさせたい」と話した。

















