新型コロナウイルス感染拡大を人流から解析しようと、行政が役立てているビッグデータによると、JR苫小牧駅周辺の「人出」は緊急事態宣言中(5月16日~6月20日)も抑制されず、宣言前に比べ増えていた。近くの住宅地にいる人も計上されるなど、必ずしも人流を正確に反映していないが、胆振総合振興局は「改めて気を引き締めてほしい」と協力を求めている。
道は携帯電話関連会社アグープからデータ提供を受け、道内主要都市のJR、地下鉄の計8駅を対象に、半径500メートル範囲の携帯電話の位置情報を「人出」として定点観測。同振興局がコロナ対策地方本部員会議で公表している。
今回の緊急事態宣で発令から11日目の5月27日、32日目の6月17日の午後3時と8時の人出を、発令直前の5月15日と比べた。さらに前回(昨年4~5月)の宣言発令から11日目、32日目とも比較した。苫小牧駅前はいずれも人出が増えていた。
胆振管内は5月は感染拡大が続いたが、6月に落ち着きを見せており、同振興局は「人流データと感染状況は必ずしも直結していない」と話す。「苫小牧駅は半径500メートル圏内に住宅地も含むため、一概に『人出増』とはならない」と前置きし「駅周辺はもともと(人出の)分母が少なく、商業施設で食料品などの買い出しをする人の流れが、そのまま人出増として目立っている可能性もある」と分析する。
また5月に人出が多かったのは、全国高校総合体育大会の各競技予選が苫小牧で行われ、駅周辺のホテルで宿泊が増えたことも要因に挙げられるという。このため同振興局は「不要不急の外出自粛など感染対策はされていると思うが、人出としては増加傾向が続いている」と指摘し、「宣言解除で全道の人出が増える傾向にある。引き続き感染対策の徹底を呼び掛けていきたい」と話している。
















