むかわ町汐見で「ASUKAのチーズ工房」を経営する北川飛鳥さん(38)が、有志と共に町内で子ども食堂を開き始めた。新型コロナウイルス感染症による自粛が続き、疲弊するまちに元気を与える起爆剤になりそう。北川さんらはコロナと向き合いながら活動を継続し、地域の憩いや新たなコミュニティーを創出する場として定着を目指す。
感染拡大の影響により、昨年から学校行事が次々に中止されていることを受け、「少しでも楽しめる機会を町民に増やしたい」と、5月に本格的な準備に入った。道内が緊急事態宣言下にあった5月下旬、町汐見の牧場で食料支援の意味合いを兼ねて初めて開催。町内の事業者から提供を受けたおにぎりやたい焼きのほか、同工房で用意したピザ、日用品を無料で配布し、多くの町民に喜ばれた。
2回目となった今月27日は、町内美幸のたい焼き店「いっぷく堂」の新店舗を会場に実施。来場した家族連れにおにぎりやカキ氷を振る舞い、インターネットなどを通じて賛同者から寄せられたジュースやツナ缶などを持ち帰り用に手渡した。また、さわやか福祉財団(東京)からの補助金を一部活用して風船もプレゼント。子どもたちに笑顔が広がった。
子ども食堂は今後、毎月最終日曜(変更の場合もある)、町内各地区で開く予定。現在は鵡川地区が中心だが、ゆくゆくは穂別地区でも検討していく。北川さんは「コロナ禍の状況に合わせて開催の形を変えるとしても、継続はしていきたい。終息していく中で、町民の交流の場になれば」と話す。

















