新型コロナウイルス感染症対応の緊急事態宣言が解除されて初の週末。夏の到来を感じさせる好天に恵まれ、久々の外出を楽しんだ読者も多かったと推測する。
当方も宣言解除後のまちの雰囲気を肌で感じようと、不要不急の用事を兼ねて市内を回ってみた。
宣言中は臨時休館していた市美術博物館は、企画展「コイノボリ大火と苫小牧消防史」の期限が7月4日。混雑していたらすぐ撤収しようと思ったが、1時間ほど滞在し、すれ違ったのは一家族のみ。人出の少なさにむしろ寂しさを感じたが、コロナ対策の徹底ぶりは随所で伝わり、安全安心にゆったりと見学できた。
一方、大型商業施設をはしごすると、「コロナ前」と比べても遜色ない人出。施設の入り口には消毒液が置かれ、マスク着用などを求める広告物もあるが、店内でマスクをしていない人もちらほら。宣言中も食料品の買い出しで訪れるたび、比喩ではなく必ずマスクをしていない人と出合ったが、その割合は増えている気がした。
道が携帯電話関連会社の提供データを基に、JR苫小牧駅周辺の「人出」をまとめているが、宣言中でさえも人出は増加傾向が続いていた。市内でもワクチン接種は進んでいるが、接種を受けていない人がまだ多数を占めており、宣言が解除されても対策の必要性に変わりはない。気を引き締めて、身を守る行動を続けたい。(金)









