日高沿岸に夏を告げる採りコンブ漁が26日、浦河町の一部を皮切りに始まった。磯舟が早朝から次々に出漁し、家族らは干し場で天日干し。茶褐色のコンブのじゅうたんが、辺り一面に広がっている。
日高沿岸のコンブは、煮ても、だしにしてもおいしいミツイシコンブ(日高コンブ)。1年ごとに豊漁、不漁となることが多く、今年は不漁の年と言われている。
日高沿岸の採りコンブ漁の解禁日は、浦河町の一部が早く、大半の地区は7月に入ってから。管内一高品質のコンブが採れる浦河町井寒台地区では7月20日となっている。
天日乾燥が売りの日高沿岸の採りコンブ漁は天候に左右されるため、秋口までの操業日数は比較的短く、漁業者にとってはこれから毎日、天気の気になる日が続く。
浦河町の月寒の一部から東町、入船地区などは25日の解禁が天候の影響で1日延び、26日に初漁となった。青空が広がり、築地のコンブ干し場では、水揚げされたばかりのコンブを干す作業に追われていた。
日高中央漁協では今年度、町の助成を受け、月寒地区周辺にコンブの人工乾燥器を導入。8棟の乾燥小屋を建てる。

















