多胎児親の支え合いの輪、苫小牧の荒井さんがピアサポート活動計画、育児の手伝いや外出支援、情報発信

双子の育児経験から、多胎児育児支援活動を準備中の荒井さん

 双子や三つ子など多胎児を持つ母親らが支え合うピアサポート活動が、苫小牧市内で計画されている。発案者は、小学1年生の双子を育てる荒井千織さん(35)=拓勇東町=。外出や授乳のサポート、多胎児連れでも行きやすい病院、公園など育児に役立つ情報の提供を目指しており、SNS(インターネット交流サイト)で協力者や支援を受けたい人を募っている。

 荒井さんは、6歳の男女の双子と4歳の男児の3人の母親。帯広市出身で、気軽に支援を頼める家族や友人がいない中で初めての子育てをスタートさせたが「双子の赤ちゃんの育児は想像以上に過酷だった」と振り返る。「新生児期は1日中、授乳とおむつ交換に明け暮れていた」と荒井さん。双子への授乳に要する時間は1日16時間に及び、おむつ交換の回数も毎日、15~20回を数えた。寝かしつけや入浴などの世話もしなければならず、ほとんど寝られない日々が続いた。

 食料や日用品の買い物をする際には、双子を一緒に乗せられる大型のベビーカーで通路やレジなどを通れるか事前に下調べをしてから外出。市などが主催する「母親教室」についても、駐車場から会場までの移動の大変さから足が遠のいた。双子がそれぞれ別々の方向に走りだしてしまったら対処できないため、近くの公園にすら安心して行くことができず、孤独感に押しつぶされそうになっていたという。

 市によると、市内では年間10組ほどの多胎児が誕生。荒井さんは「かつての自分と同じように大変な思いをしているお母さんは少なくないはず」と、多胎児育児に悩む女性をサポート役の別の母親が手助けするピアサポート活動を考案。自身の育児で特に大変だった授乳や入浴、食事の世話の手伝いをはじめ、買い物や予防接種などの外出支援も行いたい考えだ。

 まずは今月、SNS上で多胎児を持つ母親のニーズ調査をスタートさせた。寄せられた声を踏まえ、具体的な活動内容を決める方針で、7月には多胎児育児に関する情報をまとめたチラシ作成を計画。今後、LINEの公式アカウント「ふたごの輪∞結」などSNS上で、大型のベビーカーでも入りやすい小児科や妊娠期から準備しておくとよい物、多胎児を連れていきやすい公園など経験者ならではの視点から情報発信していきたい考えだ。

 荒井さんは「新型コロナ下で日常の活動が制限されており、多胎児を育児中の親はこれまで以上に大変な状況に置かれているのでは」と心配。「お母さん同士の支え合いで、育児を楽しいものに変えていければ」と意気込む。

 問い合わせは、LINEの公式アカウント「ふたごの輪∞結」から。

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