苫小牧市の消防体制や都市形成が変わる契機になったコイノボリ大火から100年。市美術博物館は、消防をテーマに企画展を展開したが、国の緊急事態宣言を受けて1カ月間にわたる休館を余儀なくされた。22日から再開したが7月4日までの会期は残り少ない。
100年前に起きた大火とその後の変遷を通して、鑑賞者に災害への向き合い方を問い掛ける内容。担当学芸員の佐藤麻莉さん(32)は「館を挙げて何年も前から準備してきただけに、このタイミングのコロナ禍は残念」と胸の内を語る。記者も町史をはじめとする関連資料や存命の人物に当たり、気合を入れて大火の記事を執筆しただけにせんえつながら同じ思いがする。
休館中は学芸員も休んでいると思われ、心外だったそうだ。古書の保存作業や次の企画展の準備、カササギの生態調査やデータの取りまとめなどにいそしむ学芸員の姿を見てきただけに意外だった。せめて目に見えない人の努力が報われる社会であってほしい。(半)
















