道内最古の温泉として知られる渡島管内知内町湯ノ里の「知内温泉旅館」は、若年層の誘客をしようとフィンランドサウナや、野趣あふれる山中の野天風呂など新たなプロジェクトを進めている。同館の佐藤昌人専務は「将来的にはワーケーション(休暇を楽しみながら仕事をする)など、若者と地域との交流の場にしたい」と意気込んでいる。
フィンランドサウナは、4人用のサウナテント(縦、横各2メートル)にまきストーブを設置し室内を温める。熱したサウナストーンに水を掛けて水蒸気を発生させるロウリュは体感120度にもなり、発汗作用を促進する。同館のそばを流れる小川を水風呂代わりにし、森林浴を同時に楽しめる。
佐藤専務が、函館市で飲食店などの応援プロジェクトを手掛けるハコダテミライカモンの矢田項一代表に相談を持ち掛けたところ、道南に気軽に楽しめるサウナ施設を普及させたいと意気投合し、サウナプロジェクトを立ち上げた。
近年、若者の間でサウナブームが起こり、「サウナー」と呼ばれる愛好家の間では、サウナと水風呂、休憩を繰り返すことで得られるいわゆる多幸感を「ととのう」と呼んでいる。
矢田代表によると、体感120度から一気に10度ぐらいまで冷やす落差が、幸せホルモンと言われるセロトニンやオキシトシンを分泌させるという。そのことで幸福感やクリエイティブな発想を生み、思いを共有した仲間は結束が強まる―と強調。「サウナを通じた交流が地域課題の解決につながれば」と期待を寄せている。
(函館新聞)
















