北部地域防災拠点施設 富里地区に建設 工事始まる 厚真

北部地域防災拠点施設 富里地区に建設 工事始まる 厚真
富里地区に建設する北部地域防災拠点施設の工事が始まった

 2018年9月に発生した胆振東部地震で大きな被害を受けた厚真町の吉野、富里、高丘3地区の地域住民が共用できる施設として、富里地区に整備する「北部地域防災拠点施設」の本格工事が進んでいる。工事は6月中旬に始まり、完成は12月末を予定している。

 町によると、建物は市街地から北部地域に向かったところにある富里大橋の周辺箇所に建てる。木造平屋建て(延べ床面積316・75平方メートル)で、施設内にはコミュニティー機能を持たせた地域住民の交流スペースを確保し、洋室、和室をそれぞれ2部屋と事務室、休憩室を用意する。キッチン、シャワールーム、風除室、防災備蓄庫、収納スペースも設ける。

 また、停電などによる一時的な避難も想定し、ソーラー発電を整備する計画。高齢者が多い現状を踏まえてバリアフリートイレを備え、玄関口にスロープを取り付けるなど高齢者や障害者にも配慮した造りとなっている。

 町内でも地震による被害が大きかった北部地域では、富里地区にあった集会所も兼ねた高齢者生活自立支援センターならやまが倒壊。吉野地区の生活館は山腹崩壊による土砂にのみ込まれ、高丘地区は建物こそ無事だったが、裏山が崩れ、危険な状況。町は「平常時は3地区の住民の集会施設などとして利用してもらい、災害時には指定避難所、指定緊急避難所にする予定」と話している。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る