新型コロナウイルスで打撃を受ける飲食店の新たな営業形態として浸透し始めたキッチンカー。苫小牧市は飲食店支援のため本庁舎西側の中央広場に出店を認め、毎日2台のキッチンカーは市職員や市民に大人気。表町の王子不動産北海道支店も今月からランチタイムにスペースの開放を始め、市は苫小牧港・西港のキラキラ公園で実証実験にも乗り出した。空洞化が進む市中心部で、キッチンカーがにぎわいをもたらす「救世主」となるか―。
新型コロナの影響で飲食店の売り上げが落ち込む中、苫小牧市役所本庁舎西側の中央広場でキッチンカーによる営業が行われている。6月上旬からランチタイムに合わせ、手軽に食べられるサンドイッチやホットドッグ、弁当などを販売しており、市職員や市民に喜ばれている。
コロナ禍で客足が遠のいた市内飲食店への支援策として、市が試行的に実施。「元気ころっけ」(港町)や刺身居酒屋「中善」(表町)など12事業者が1日2店舗ずつ出ている。平日の午前11時~午後2時の3時間営業で、テークアウト専用となっている。
今年3月にキッチンカーを購入したパン店「ル・ブーランジェオゾ」(見山町)の小野洋社長(44)が、市の担当者にキッチンカーの出店場所などについて相談したことがきっかけ。市は5月に出店希望者を募集し、6月7日に市役所敷地内でのキッチンカー営業を開始した。
「出店のチャンスをもらえありがたい。おいしいランチを食べ、少しでも笑顔になってほしい」と小野社長。月に3~4回出店し、毎回カルボナーラをはじめとするパスタや総菜パンなど約30種類を用意しているが、1時間ほどで売り切れる日もあるという。
市総務課の小西智子課長は、「当初はニーズがあるのか不安だったが、天気が良い日には市民が多く訪れるようだ」と話す。パンを買いに来た市内三光町の事務員女性(43)は「フェイスブックで知った。お昼ご飯に食べようと思っていたので、ちょうど良かった」と笑顔を見せた。
















