新型コロナウイルスワクチンの2度の接種を終えた。変異種の道内上陸、ワクチン不足など次の難題が表面化しているものの、わが家のウイルス対策は大きな区切り。
高齢者として優先接種の対象になった。当然、感染したくない。同時に家族や近所、友人や知人を、感染源にも被害者にもしたくない。重症化し、治療ベッドを占領するのが高齢感染者の特徴だとすれば、ワクチンの接種で早く抗体を持ち、感染しにくくなって集団免疫の基礎になることが何よりの社会貢献だろう。そう理解した。副反応の不安はあったが、通院している医院の先生は「何よりも感染が怖いですから」と、実に簡潔に接種するよう勧めてくれた。
2度目の接種は頭痛や発熱、倦怠(けんたい)感などの副反応が強いと聞いていた。家人は39度以上の熱を出した。しかし自分は微熱が少し。頭痛もなかった。倦怠感はいつでもある。「ワクチン接種は体内に異物を入れること。若い人ほど激しく反応する」と、ラジオで聞いた解説。大らかに受け流せる年齢になったと思うことにした。
接種を完了しても、コロナウイルス禍の収束を話題にできる日は遠い。ウイルスの変異が世界規模で進み、今は特に感染力の強いデルタ株が日本国内でも広がりつつある。道内でもきのう、2例目の感染疑いが確認された。首都圏では五つ目の感染の山が見え始めている。マスクをして、慎重に過ごしたい。孫たちとの再会はまだまだ。(水)









