安平町の町民が自身の夢やアイデアを発表し、資金などの応援を募る企画「ABIRA Talks(アビラトークス)」が3日、同町追分地区のコミュニティスペース「ENTRANCE(エントランス)」で開かれた。地元高校生と一般の2人が登壇。いずれも目標の支援金額を獲得し、チャレンジを成功させた。
アビラトークスは、同町の地域おこし協力隊員によるプロジェクト「カイタク事業」の一環。町民が実現を目指して提案するまちづくりイベントや地域の課題解決に係る取り組みなどを応援する企画。
発表者(チャレンジャー)が企画ややりたいことを支援者(サポーター)にプレゼンテーションして資金援助を呼び掛け、設定金額を上回る支援を得られれば「チャレンジ成功」となり、実現のチャンスを得る。昨年9月から定期的に行っており、3回目。
今回の成功者の1人は、追分高校2年の井上心さん(16)。子どもと大人が一緒になって楽しめる謎解きイベントを8月に追分地区にあるガンケ山で開催することを提案。10~20人の参加を想定し、用意する景品や告知のチラシの制作に掛かる必要経費の支援を呼び掛けた。
2月に別の内容で提案したが、運営面や周知方法の検討不足を指摘され、チャレンジは成功しなかった。「失敗のまま終わらせたくない」と再挑戦し、前回の反省を踏まえ、運営の部分を意識した内容にした。「前回の経験があったからこそ、チャレンジする楽しさを知った」と喜びもひとしおで、「イベントはお盆時期を想定している。謎解きの楽しさを伝え、何事にもワクワクする感覚を味わってほしい」と意気込んでいる。
もう1人の成功者は、町内の競走馬生産牧場で働く西本晴美さん(40)。引退馬に関する映画上映会の開催を提案した。「自分が大好きな馬を子どもたちにもっと知ってもらいたい。一緒に企画を手伝ってくれる仲間も探している」と話した。

















