有珠の沢町の村田ヤヱ子さん 84歳で日本舞踊名取に

有珠の沢町の村田ヤヱ子さん 84歳で日本舞踊名取に
新名取となった村田さん(右から2人目)。右隣が若柳旭甫家元

 苫小牧市有珠の沢町の村田ヤヱ子さん(84)は6月、市内で行われた吉松派若柳流旭甫(きょくほ)会の名取試験に合格し、「若柳旭彩(きょくあや)」の名取免許を授与された。70代になってから、日本舞踊を本格的に学び始めたという村田さん。「皆さんのおかげで踊り続けることができている上、名取になることができて本当にうれしい」と喜ぶ。

 長く、仕事と3人の子どもの育児に追われる日々を送っていたが子育てがひと段落した50代の後半から、詩吟や吟舞に取り組み始めた村田さん。その後、若柳彩太郎(あやたろう)の名で活動する岡弘子さんと出会い、日本舞踊の道へ。吟舞とは表現方法や作法が異なることに最初はとまどったが、奥深さに魅了されて稽古に励んだという。

 80歳で股関節の大きな手術を受けたが、再び踊れるようになりたい一心で教室に通い続けた。「学び始めた当初は名取に挑戦するなど想像すらしなかった」と話すが、家元らの後押しもあって80代にして初めて名取試験を受けることを決めたという。

 6月27日、家元らの前で踊りを披露し、技術や表現力を審査してもらう試験に無事に合格した。若柳旭甫家元は「新型コロナウイルス下で沈みがちな社会の中だからこそ、目標を持って挑戦することは大切。村田さんの頑張りが他の高齢者の希望にもつながれば」と話す。

 同会は10月、市文化会館で秋の公演会を計画しており、新名取となった村田さんの披露目も予定されている。

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