港管理組合 佐々木専任副管が退任 北極海航路で苫小牧港売り込む

港管理組合 佐々木専任副管が退任 北極海航路で苫小牧港売り込む
「目標はほぼ達成できた」と語る佐々木氏

 苫小牧港管理組合の現場トップ、専任副管理者を5日付で退任した佐々木秀郎氏(63)。2008年4月~12年3月と16年4月から同日までの3期9年3カ月にわたり重責を担い、苫小牧港・西港の岸壁整備、小口混載コンテナ輸送支援などに力を入れた。今後は苫小牧埠頭の顧問に就き、苫小牧港の発展に尽くす予定。任期後半を中心に回顧してもらった。

 ―任期途中の退任になる。

 「60歳で国土交通省を定年退職し、道出向を終えた際、『あと3年ぐらい』と決めていた。目標に掲げた▽岸壁を増やす▽苫小牧港の名前を売る▽コンテナターミナルの運営と意識改革―の三つをほぼ実現でき、満足している」

 ―それぞれ振り返って。

 「最初に国交省で『最近名前が出ない』と言われ、苫小牧港の名前を売ろうと考えた。仕掛けたのは(アジアと欧州を結ぶ海上物流ルートの)北極海航路。すぐに何かが動かなくても、アメリカに一番近いアジアの港として売り込めた」

 「東港の新岸壁がなかなか概算要求に盛り込まれず、混雑する西港でまずワンバース整備し、東港で再チャンスを狙おうと思った。西港区の新岸壁としては27年ぶりに、中央北埠頭(ふとう)の整備を進められた。東港の新岸壁は後任にバトンタッチしたい」

 「業界皆さんの努力で株式会社苫小牧国際コンテナターミナルができ、4月から指定管理者制度を導入したが、決してゴールではない。さらに利用者の声に真摯(しんし)に向き合い、解決する意識を持ってもらえれば」

 ―小口混載の手応えは。

 「簡単にうまくはいかない。新型コロナウイルスの影響、いろんなネックや課題があるし、『やってみたい』と思う方に浸透していない。まだ時間がかかる」

 ―大型冷凍冷蔵倉庫「北海道クールロジスティクスプレイス」の活用は。

 「苫小牧港にとってものすごい武器。食料品の輸出拡大は道の特徴、政府の方針とも合う。特区的にエリアでくくって、一体感を出して何かできないか、これからも勉強していきたい」

 ―今後の苫小牧港への提言を。

 「昔はクルーズ船の寄港も断るほど、苫小牧港のてんぐぶりは評判だったが、この10年で意識は変わった。港が使われて、船がいっぱいいるのが当たり前と思わず、利用者の立場、ユーザー視点で新しいことに挑戦し続けてほしい」

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