苫小牧市内の空手道場、成空会川沿の田中玲冴(れいご)=錦岡小5年=が第21回全日本少年少女空手道選手権大会北海道代表選手選考会(6月、北広島市)5年男子組手で優勝し、8月に東京武道館で開かれる全国大会の出場権を手にした。全国大会出場は道場初の快挙。田中は「道場の代表として優勝を目指したい」と抱負を語った。
22人のトーナメント戦を制した。2回戦で森奏仁(寺田道場)に4―1、3回戦で野代大貴(明空義塾札幌)に5―0で快勝した。
葛西雄星(養心館)との準決勝はなかなかポイントを奪うことができず、判定4―1で勝利した。八木瑞樹監督は「相手のプレッシャーに負けずに攻めたことが評価された」と話した。田中は「カウンターを狙われていたので警戒して時間を使ってしまったけど、終盤でしっかり攻めることができた」と手応えを語った。
決勝は5年間無敗の王者、山口寛騎(太気会)と対戦。1点を先取されたが、山口の動きを見切った反撃が効果的だった。山口が前に出てきたタイミングに合わせて中段突きなどのパンチ技を次々と決めて5―1の逆転勝利。「間合いを詰め過ぎて技を決められたので、全国大会では注意したい」と話していた。
門下生で初めて全国の舞台に挑戦する。八木監督は「練習通りの動きができればいい結果につながるはず」とエール。田中は「予選より強い相手が出てくると思うけど反応の良さを生かして勝ちたい」と意気込みを語った。

















