第62回北海道書道展(北海道新聞社主催)の審査結果がこのほど発表され、静内高校教諭の横山晃秀さん(38)の詩文書「峻険を射る 極寒の峻険に暁の光」が、最高賞の大賞に輝いた。
横山さんは、道教育大学札幌校大学院修了後の2010年から道内で高校教諭を務め、16年から静内高校の教壇に立っている。
同書道展には、漢字、大字書、かな、詩文書、墨象・前衛、篆刻・刻字の6部門があり、推挙から4年以上の会友396人の作品から、大賞1人、準大賞7人が決定した。
横山さんは作品で、雄大な日高山脈にわずかに差し込む陽光と、りんとした空気を表現した。緩急を付けた力強い線は、険しい山肌や人を寄せ付けない自然の厳しさ、揺るぎなさを想起させる。受賞について「身に余る栄誉を賜り、光栄です。皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びをかみしめていた。
一般公募では、応募作1187点から特選54点、秀作216点、入選582点が選ばれた。教え子となる同校書道部から村田涼葉さん(卒業生)が秀作、川上さくらさん(3年)、土田柚月さん(同)、藤田知里さん(2年)の4人が入選に選ばれた。
土田さんは、「今回の入選を糧に、最後の高文連に向けて頑張りたい」と気を引き締めていた。

















