苫小牧消防署が優勝―国体軟式野球苫支部予選

決勝〔苫小牧市消防署―白老町役場〕5回1死三塁、消防署の2番古俣の内野安打の間にホームに滑り込む1番小野寺=10日、清水野球場

 第76回国民体育大会軟式野球競技北海道ブロック予選会兼北海道体育大会苫小牧支部予選は10日、苫小牧市清水野球場で準決勝、決勝が行われた。決勝は苫小牧市消防署が白老町役場に6―2で勝利し、3年ぶり4回目の優勝。7月30日に石狩支部管内で開幕する北海道大会の出場権を獲得した。

 北海道軟式野球連盟主催。同連盟苫小牧支部主管。大会は4日に開幕。東胆振の6チームが出場、トーナメント戦を展開した。
 ▽決勝
苫小牧市消防署
1020300―6
0020000―2
白老町役場
(苫)金谷、梅田、山田―信本
(白)蛸島、吉井―蜂谷
?梅田(苫)
?小野寺、寒河江(苫)五味川(白)

 ▽準決勝
苫小牧市消防署
00000001―1
00000000―0
トヨタ自動車北海道
(延長八回)
(苫)寒河江―信本
(ト)後藤、工藤亜―古一

白老町役場
3000001●【9035】4
0000001●【9035】1
苫小牧埠頭
(白)吉井、森―蜂谷
(苫)寺崎―園田
?鈴木(白)

― 3年ぶり栄冠奪取 投打かみ合い快勝
 3年ぶりの栄冠に輝いた苫小牧市消防署。投手陣を中心とした堅い守備と好調な打線がうまくかみ合い勝利を呼び込んだ。
 今大会3試合で2失点。決勝で先発した金谷は長打を浴びるなどピンチもあったが、2失点で持ちこたえた。古俣主将は「投手陣がランナーを出す苦しい場面でも粘ってくれたおかげでいい結果につながった」と話した。
 五回には2番から4連打で3点を挙げた。3番梅田と5番寒河江の長打が飛び出すなど主軸が機能。齋藤監督は「新型コロナウイルスの影響で全体練習ができない中でも素振りといった地道な自主練習で力を付けてくれていた」と評した。
 1番小野寺は2盗塁で自慢の走力が光った。初回には二塁打を放った後に先制のホームを踏んだ。苫小牧工業高時代にも50メートル6秒の俊足を生かして活躍したリードオフマン。「北海道大会でも足でかき回して点数につなげたい」と抱負を語った。
 昨年は天皇賜杯南北海道大会決勝で神出設計ecoaハウスに2―3で敗れ、優勝まであと一歩だった。齋藤監督は「守りの野球で勝ち上がりたい」と意気込んでいた。

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