新型コロナウイルスのワクチン接種が進む中、最近、周囲と「1回目はいつ?」といったやりとりが増えている。苫小牧では12日にハスカッププラザがモデルナ製を使った中小企業向け職域接種をスタート。当面、職場で話題の中心となりそうだ。
さて、米製薬大手ファイザーがワクチンの3回目の接種について、規制当局に承認申請を行う方針を発表し世界中の関心を集めている。複数のメディアによると、3回目の接種で従来型のウイルス株や一部変異株への抗体レベルが、2回接種時に比べ5~10倍にアップする臨床データが示されたという。感染力が強いとされるインド由来のデルタ株への効果も期待できるとしている。ワクチンがどんどん進化していくのは素晴らしい。しかし、多くの人は率直に「えっ、3回目?」と驚いたのではないか。副反応の出現率は変わらないのか。発症予防効果はいつまで持続するのか。ネット上では「ワクチンビジネスでは」といった中傷も飛び交うが、従来型ワクチンの効果低下が懸念される変異株が出現しているのは事実。2回目接種後の突破感染事例もあり、変異株対策として3回接種は現実的なのかもしれない。4回目、5回目接種という話に発展しないよう一日も早いコロナの収束を願うばかり。
北海道のまん延防止等重点措置は11日で解除されたが、3密回避など感染を拡大させない危機感を持った行動を改めて心掛けたい。(輝)









