帝国データバンク札幌支店は、6月の道内企業の景気動向調査結果を発表した。道内では新型コロナウイルス対応の特措法に基づく「緊急事態宣言」が6月20日に解除され、同21日から「まん延防止等重点措置」(7月11日で解除)に移行した時期。景気DI(「良い」と回答した企業の割合から「悪い」とした企業の割合を引いた数値)は前月比2・6ポイント増の37・1となり、2カ月ぶりに改善。今年に入って最も高い水準となった。
全国平均の景気DI(39・1)との比較では、北海道は8カ月連続で下回った。その差は2ポイントとなり、前月から1ポイント縮小した。
企業の規模別では、大企業が前月比2・5ポイント増の39・7となり、40に迫るまで改善。中小企業も2・6ポイント上昇した36・5と2カ月ぶりに改善した。中小企業のうち小規模企業は3・8ポイント増の39・6と40に迫る水準。大企業と中小企業の差は3・2ポイントとなり、前月から0・1ポイント縮小した。
業界別の景気DIでは、農・林・水産、建設、不動産、製造、卸売り、小売り、運輸・倉庫、サービスの8業界で改善。特に製造は、建材・家具や鉄鋼・非鉄・鉱業、飲食料品・飼料などの改善を背景に、前月比6ポイント増の35・7に。農・林・水産も7・6ポイント上昇して40を超えて40・9まで改善した。一方、小売りは0・4ポイントの微増にとどまって29・9と2カ月連続で30を下回り、業界では最低水準となっている。
これに対し、金融のみ前月から悪化し、2・1ポイント減の33・3となっている。
今後の先行き見通しは、「3カ月後」が41・1(前月調査37・6)、「6カ月後」が41・6(同39・0)、「1年後」が44・1(同42・3)。いずれも前月調査より改善を予想している。
景気DIは2カ月ぶりに改善したものの、企業からは「飲食業者、宿泊業者からの受注は昨年よりさらに減少している」(飲食料品卸売)、「ウッドショックなど物価高騰が悪影響を及ぼしている」(建設)などの声も上がっている。
調査は6月17~30日に、道内企業1015社を対象にインターネットで実施。537社から回答を得た(回答率52・9%)。
















