エフジーエース 冷蔵・冷凍加工の事業開始へ、飲食店の味を自宅でも、コロナ禍「手助けになれば」

エフジーエース 冷蔵・冷凍加工の事業開始へ、飲食店の味を自宅でも、コロナ禍「手助けになれば」
真空包装機によるパック詰め前の肉の串刺し作業=苫小牧市見山町の加工場

 苫小牧市光洋町の加工食品製造業、エフジーエース(鈴木吾代表)は、今月中にも飲食店の料理を冷蔵、冷凍商品に加工し、見山町の直営店やインターネットサイトで通信販売する事業を始める。鈴木代表(40)は「新型コロナウイルスの影響で売り上げが落ち込んでいる飲食店の手助けになれば」と話す。

 居酒屋での勤務経験を生かし昨年6月、食品製造業に転身した鈴木代表。新たな苫小牧の名産品を生み出したい―と開業を決意した。

 同年10月、見山町に加工場を設けて12月に自社商品の製造に着手。今年2月には、加工場併設の直営店「北州食彩」もオープンさせた。苫小牧名物のホッキ貝を使った「味付き燻(くん)製ホッキ」やカットタマネギ入りのオリジナルの味付けジンギスカンを販売している。

 新型コロナで苦境に立たされている飲食店に収入確保の機会を増やしたい―と飲食店の料理を冷蔵、冷凍加工して販売する事業を考案。約700万円を投じ、真空包装機や薫製機、フライヤーなどの設備を導入した。

 個人店でも利用しやすいよう1店舗10個から受注。パッケージ作りも同社で手掛ける。冷蔵品は90日、冷凍品は120日の保存が可能といい、顧客にはテークアウト商品として販路を拡大してもらいたい考えだ。

 これまでに、炭火焼焼肉「久保屋」(錦町)や「麺屋雷文」(有明町)など市内を中心とした4店舗と契約。もつ鍋セットやそばつゆセットなど全6商品を製品化する計画で近日中に、各店とパッケージラベルや販売数量、価格などを詰める。「北州食彩」など店舗で取り扱うほか、自社ホームページでのオンライン販売も計画している。

 居酒屋「izakaya草―sou―」は、タンメンのスープなどの冷凍加工を同社に依頼中で、道産の小麦麺とセットで売り出す予定。テークアウト商品の樽前湧水豚を使用したシューマイなどについても加工を視野に入れる。

 佐藤伸也店主(36)は「店舗ではできない専門的な技術。客足が鈍り、十分な収入を見込めない中、大変助かる」と感謝。コロナ禍でも営業を継続できるよう、総菜の販売やオリジナル商品の開発に力を入れていく考えだ。

 冷蔵、冷凍商品造りは試作から製品化まで1~2カ月半の時間を要するという。鈴木代表は「国の緊急事態宣で飲食店が休業になり、試作品作りに遅れが出たが、月内にも売り出せるよう今準備している。飲食店のこだわりの料理を自宅でも味わってほしい」と話した。

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