師弟で国体団体・道代表入り―道栄剣道部 小林監督、白鳥(3年)

師弟で国体団体・道代表入り―道栄剣道部 小林監督、白鳥(3年)
少年女子道代表の白鳥(左)と成年男子道代表の小林監督

 北海道栄高剣道部の白鳥海羽空(みゅうく)=3年=が6月に千歳市で開かれた第76回国民体育大会剣道競技選手選考会少年女子の部Dブロックで優勝、団体戦の北海道代表入りを決めた。小林生命監督(49)も成年男子副将の部で優勝し、代表メンバーの座を射止めた。師弟関係の2人が全国大会(10月、三重県)に選手として挑む。

 2人が出場する国体の成年男子と少年女子は5人の団体戦が行われる。選考会では先鋒(せんぽう)から大将までの5人と少年女子は補欠選手1人を選出。白鳥は12人が出場したトーナメント戦と上位4人による決勝リーグを制した。

 同部の長沼虹心(2年)との決勝リーグ初戦は小手で一本勝ち。北本心咲(札幌日大高)との2戦目は、北本が下がったところを攻め込み、面を決めて勝利した。3戦目は大森果音(恵庭南)に小手で1本を取って、全勝で優勝を果たした。

 打突の機会をうかがう慎重な試合運びで勝利を重ね、「相手が浮いたところを逃さずに攻めた」と白鳥。「時間がかかっても隙を見せない立ち回りができた」と手応えを語った。

 高校年代では初の全国大会の舞台に挑戦する。「技を決めるために基本打ちに力を入れてやってきた。高校初の大舞台だけど、優勝を目指して戦いたい」と抱負を語った。小林監督は「基本に忠実な正攻法が持ち味。どのポジションでも機能するはず」と期待する。

 小林監督は4人が出場した成年男子の副将の部で、リーグ戦を全勝して全国切符。山崎誠(喜茂別)と瀬山幸彦(札幌南区)に小手と面の2本を奪って勝利。平川隆二(砂川)は小手の一本勝ちでかわした。

 「久しぶりの試合で緊張した」と頬を緩めた小林監督。試合前日には白鳥が代表入りを決めていただけに「同じ大会に出たい」と思いを強めた。「生徒と出場する夢がかなった」

 31年ぶり2回目の国体出場。「生徒と出場できるのは国体だけ。そろって優勝できるように全力を尽くしたい」と意気込みを語った。

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