今夏に平和祈念事業を計画 戦争や原爆の悲惨さ語り継ぐ、市民団体はパネル展示や朗読会、市は折り鶴コーナー設置

朗読会の準備を進める「ヒロシマ・ナガサキを語り継ぐ会」のメンバー

 終戦から76年を迎える今夏も、苫小牧市内では戦争の悲惨さや平和の尊さを語り継ぐ市民団体によるさまざまな活動が計画されている。今月は原爆の恐ろしさを伝えるパネルや絵画作品の展示会があり、広島に原爆が投下された8月6日には、非核平和への祈りを込めた朗読会も予定されている。

 22、23日は市民活動センターで、原爆や日中戦争に関するパネル、広島の高校生が描いた原爆の絵などを展示する「平和のつどい」が開かれる。

 新日本婦人の会苫小牧支部、日本中国友好協会苫小牧支部、治安維持法国賠償同盟苫小牧支部の共催。治安維持法違反で逮捕されながらも国民主権を訴え続けた伊藤千代子(1905~29年)の生涯を描いた映画のPR動画上映も予定されている。

 例年は戦争経験者による講話もあるが、今年は新型コロナウイルス対策で展示を中心とした内容に。日中友好協会苫支部の伊藤貞市支部長は「どんな時代であっても、市民が戦争について学ぶ場は不可欠。多くの人に来場してもらいたい」と話す。

 午前10時~午後4時(23日は午後3時まで)。入場無料。

 問い合わせは新日本婦人の会苫小牧支部 0144(72)2791。

 「ヒロシマ・ナガサキを語り継ぐ会」は8月6日午後1時半から、市立中央図書館で非核平和をテーマとした朗読会を開催。26回目の今年は、原爆がもたらした悲劇と戦争の愚かさを表現した峠三吉と息子の詩を読み上げる。

 非核平和を強く訴えてきた被爆者で作家の林京子は、福島第一原子力発電所の事故に対して抱くやりきれない思いをつづった作品を朗読。広島の被爆者10人の証言を収めたDVDの上映も予定している。苫小牧南高校の生徒も出演する。

 舘崎やよい代表は「新型コロナ禍で開催自体を迷った時期もあったが、年齢を重ねた私たちだからこそ伝えていかなければならないことがある」と力を込める。

 コロナ対策として、定員(30人)を超えた場合は入場制限を行う。 

 問い合わせは舘崎代表 電話0144(34)2385。

 このほか、市も平和祈念事業を計画。21日まで、市役所と市内のコミュニティセンター2カ所で広島平和記念公園にささげる折り鶴を市民に作ってもらうコーナーを設置。30日~8月15日は市役所と市文化交流センターで原爆パネル展を開く。今年度の中学生の広島派遣事業については感染拡大防止のため、中止する。

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