道は14日、道内で人がヒグマに襲われる事故が相次いでいる事態を受け、道庁でヒグマ対策緊急関係者会議を開いた。各振興局をオンラインで結んだほか、札幌市、道警、猟友会の関係者が会し、ヒグマ出没時の対応や市町村と地域の関係機関との情報共有、広域的連携の必要性などを確認した。
道内ではヒグマによる人身事故が4月から6月までに4件発生し、1人が死亡、6人が重軽傷を負った。7月2日には渡島管内福島町、12日にはオホーツク管内滝ノ上町で2人が襲われたとみられ、調査中の7月の2件の検証次第では、記録が残る1962年以降で過去最多の64年の死傷者8人を上回る可能性があるという。
会議では冒頭、道環境生活部の高橋奉己自然環境担当局長が、6月18日に札幌市東区で市民4人がヒグマに襲われ負傷した市街地での出没に触れ、「本来の生息地のみならず、市街地や墓園、河川敷、緑地帯など身近な場所にも出没する可能性があるとの認識が必要。住民の安全を最優先で適切な活動をしてほしい」と要請。各自治体に役割確認と迅速で正確な情報の伝達、共有を呼び掛けた。
道総研の釣賀一二三研究主幹が今年の各事案を説明し、「ヒグマの分布が市街地周辺に拡大。個体数が増加したと考えられる地域も増えている」と指摘。札幌市の事案の背景に周辺の耕作放棄地の増加があるとして、早急な対策の必要性や地域間の連携体制の重要性を強調した。
参加者からは「市街地での対応策を早急に作る必要がある」との意見が出された。十勝管内の猟友会関係者からは「個体数はかなり増え、このままではエゾシカの二の舞いになる。駆除の有無に明確な指針がほしい。会員は高齢化しており、早期の育成を」と要望した。
道の北海道ヒグマ管理計画によると、2015年度公表の12年度のヒグマの推定生息数は1万600頭プラスマイナス6700頭。
















