苫小牧市が受理した建築確認申請の件数は、今年度に入って右肩上がりに増え、中でも一戸建てが伸びている。新型コロナウイルスの感染拡大で、密が避けられる広さや、自宅で過ごす時間の長さから快適さを求めるニーズがあるとみられ、不動産会社の宅地分譲も好調に推移している。
市への建築確認申請件数は、コロナ禍の2020年度でも19年度に比べ微減にとどまり、主に戸建て住宅の「4号建築物」は712件(19年度比25件減)だった。今年度はそれを大きく上回り、4月68件(20年同月比9件増)、5月69件(同20件増)、6月が82件(同25件増)と増え続けている。
不動産会社による宅地分譲も堅調で、一戸建ての需要の高さがうかがえる。
苫小牧港開発(入船町)は、10月にウトナイ北12の住宅用地(2・4ヘクタール)97区画の分譲を始める予定。大きい住宅や店舗兼住宅などのニーズに対応するため、約330平方メートル以上の区画も用意する。
同社は1996年に宅地分譲に参入後、今年3月までに755区画を販売してきた。ウトナイ地区で2018年から売り出した96区画は20年度に完売。市東部の企業から近く、若い世代の購入が目立つ。担当者は「大規模な分譲は今回が最後になるかもしれない」と話す。
大東開発(若草町)の担当者は市内の住宅需要について「コロナの影響で、リモートワークや子どもが伸び伸び暮らせるなど、集合住宅より一戸建てを求めて住み替える人が多い。今までより成約のスピードが早い」と説明する。同社は沼ノ端中央1に造成した「パステルタウン沼ノ端中央」の売れ行きが好調で、2期までの108区画のうち、8割が売約済み。現在3期の分譲が行われている。
新築住宅に比べ価格が抑えられる中古住宅の引き合いも強く、同社は「国の給付金制度を活用して、集合住宅の家賃より低い費用負担になる場合もある」と、一戸建ての魅力をアピールする。



















