津波対策、高床式に変更 国保病院改築基本計画見直す 白老町

津波対策、高床式に変更 国保病院改築基本計画見直す 白老町

 道が6月に公表した道内太平洋沿岸地域の津波浸水想定を受け、白老町は、町立国保病院改築基本計画の一部を見直した。基本計画では、津波対策で盛り土工法を採用する方針を示していたが、新たな浸水深の想定を踏まえピロティ方式(高床式)へ変更する。これに伴い、改築事業費は当初概算より約2億4900万円膨らむ。

 計画の見直しについては、16日の町議会全員協議会で示した。

 町が6月に策定した基本計画では、老朽化した町立国保病院を現地で改築する際、従来の最大浸水深の想定に基づき2メートルほど盛り土した地盤に新病院を建設する方針を示していた。しかし、同月下旬に道が公表した新たな想定で、病院付近の最大浸水深が3~4メートル程度となる可能性があることが分かり、町はこれを踏まえてピロティ方式を採用することにした。

 工法の見直しで概算の総事業費は、当初の29億6100万円から32億1000万円へ増えると、町は見込んでいる。担当者は「今後さらに詳しく示される最大浸水深の想定を設計に反映させたい」としている。

 改築事業に向けて町は8月に設計施工一括発注を公告し、来年1月ごろに業者を選定。2022年度にかけて基本設計と実施設計を作り、23年度に建設工事、24年5月の開院を目指している。

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