国が推進する「GIGAスクール構想」の一環で、苫小牧市内の小中学校でも授業へのタブレット端末の活用が進んでいる。グループ単位で数学の問題の解き方を考えたり、修学旅行の発表資料を作成したりするのに役立てており、児童、生徒からは「問題への理解が進む」「とても便利」などと好評だ。
すべての小中学生にパソコンやタブレットといった学習用端末を1人1台整備する文部科学省の「GIGAスクール構想」。
啓明中学校(奥本政一校長)の1年1組は今月7日、数学の授業で、20個の正方形を作るのに必要なマッチ棒の数を算出する問題を解くのにタブレットを使った。生徒それぞれがタブレットに自らの答えを入力後、6グループに分かれ、解き方を議論。やりとりの中で画面上に記入した文字や線は簡単に修正でき、生徒間で質問したり、教えたりする姿が広がった。
担任の田中俊輔教諭(34)は「数学は、得意不得意の差が広がりやすいがクラス内で気軽に話し合い、理解につながる環境をタブレットでつくれる」と期待。大橋心さん(12)は「簡単に文字を書いたり、色分けしたりできるので理解しやすい」と喜ぶ。
同校は生徒への授業アンケートもタブレットで行い、効率的に自動集計。ただ、全校一斉にネットを使用するとつながりにくくなることもあり、校内の職員研修も担当する田中教諭は「学年ごとに実施時間を変えるなど工夫が必要」と課題も指摘した。
東中学校(五十嵐昭広校長)の3年生は、岩手県での修学旅行(5月14~16日)の報告資料作りにタブレットを活用。自ら撮影した写真の他、インターネット上で見つけた素材も生かしながら、見学先や特産品を紹介するページを班ごとにまとめ上げた。従来、資料は模造紙で作成したがプレゼンテーション用ソフトを使うことで、紙の削減や作業分担の効率化にもつながっている。
6月29日、1年生の前で発表した西屋佑斗さん(14)は「タブレットの操作はなかなか難しいが、伝えたい部分の文字を動かして強調するなど工夫した」と笑顔。1年の平館楓さん(13)は「分かりやすかった」と感心していた。
泉野小学校(東峰秀樹校長)の2年生は6月末、算数の習熟度別授業で、タブレットを生かしたミニテストを受けた。児童が苦手とする問題の傾向を探ろうと、教諭が選択式のオリジナル問題を作成。各問の正答率をすぐに把握できる仕組みで、不得意傾向が見られた問題について詳しく解説していた。
教務主任の八木俊樹教諭(37)は「一つの授業の中で採点、集計、説明が可能。他の教科にも応用できそう」と手応えを語った。



















