樽前窯・小崎彩秋さん 作品寄贈し「感謝伝えたい」 陶芸の魅力教えてくれた母校へ

樽前窯・小崎彩秋さん 作品寄贈し「感謝伝えたい」 陶芸の魅力教えてくれた母校へ
「花しぐれ」とほぼ同一の大壺と小崎さん

 苫小牧市錦岡の樽前窯陶芸館館長で陶芸作家の小崎彩秋さん(87)は、母校の北海道教育大学函館校に自身の作品、大壺「花しぐれ」を寄贈した。65年以上に及ぶ陶芸人生の原点となった同校へ「学んだ事への感謝の気持ちを伝えたかった」と話す。

 小崎さんは1954年から同校(旧北海道学芸大学函館分校)で美術工芸を専攻し、卒業後は小学校の教諭を勤めながら制作や研究活動を続けてきた。スペインの芸術家審査機関A.M.S.Cのスペイン本部推奨作家賞など、国内外で数多くの受賞歴があり、作品は世界的に高く評価されている。

 同校在学中に焼き物に触れ、軟らかい粘土が質感を変えて素晴らしい作品に仕上がることに感動し「陶芸の魅力に取りつかれていった」と小崎さん。80代後半を迎えて「終活」を意識し、何ができるかを考えたとき、陶芸に目覚めるきっかけになった同校へ作品を贈ることを思いついたという。

 「花しぐれ」は8年ほど前に制作した直径、高さ約39センチの大壺。良質な白土を使用した白やピンクの花の模様は、花びら型に切り抜いた壺の表面に粘土を埋め込んだ「切抜練込」、全体の織物のように細かな凹凸模様は「縮織焼」と、小崎さんが生み出した独自の技法が用いられている。

 14日に搬入を終えた小崎さんは「学びやを卒業した生徒の作品として、保存してほしい」と笑顔で語った。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る