ホッキ貝「むき身」製品化へ 家庭でもより食べやすく 苫小牧漁協

ホッキ貝「むき身」製品化へ 家庭でもより食べやすく 苫小牧漁協
苫小牧漁協が商品開発を計画するホッキ貝

 苫小牧漁業協同組合(伊藤信孝組合長)は今年度、水揚げ日本一を誇るホッキ貝の製品開発に取り組む。個人需要を掘り起こすため冷凍や加工の対応に力を入れながら製品化を目指す方針。新型コロナウイルス感染拡大による需要の減少と価格の低迷を受けた、いわば苦肉の策。伊藤組合長は「家庭で食べやすいような製品にしたい」と意欲を見せている。

 今年度事業計画の新規事業として、魚介類の新製品開発を盛り込んだ。コロナの影響で従来の消費や流通が大きく変わり、ホッキ貝など高級食材を中心に飲食店からの引き合いが激減したことを受け、新たな製品開発で付加価値と価格の向上を目指す。中でも同漁協の基幹でもあるホッキ貝を、基本は殻付きで流通するところ、個人消費につなげるためむき身の製品化を考えている。

 苫小牧のホッキ貝は資源管理を徹底し、2000年から20年連続水揚げ日本一。同漁協が地域ブランド「苫小牧産ほっき貝」に登録し、今年は国際認証マリン・エコ・ラベルの最新バージョンも取得した。一方、20年度は水揚げ総量が前年度比1・1%減の804トンと例年並みにもかかわらず、水揚げ高は同8・6%減の約3億1100万円にとどまった。

 同漁協はこれまでも価格低迷などの対策で、ホッキ貝を自ら買い取った上、加工・保存しながらインターネット販売するなど、コロナ禍を踏まえた流通の在り方を模索してきた。伊藤組合長は「殻外しが面倒くさい、と言う人は多い」と指摘し「一次加工すれば家庭消費は伸びる。苫小牧のホッキは数量が安定して多いから、できることがある」と強調する。

 また、今年度は胆振、日高、渡島地区の漁組などで組織する、えりも以西栽培漁業振興推進協議会のマツカワ魚価対策プロジェクトチームでも、マツカワの加工品開発を進めている。巣ごもり需要増を見込んだ製品開発に「コロナで厳しい状況が続くが、ピンチをチャンスに製品化したい。地産地消が進むきっかけになれば」と話している。

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